素材の硬度や物性によってはゴム素材の中でも、切削加工が可能なものと加工できないもの、または著しく加工性の悪い素材などがあります。そうした加工性の違いが現れやすいのが「削り」という加工工程です。ここではそれぞれの材質や硬度によってどのように削り加工面が変化してくるかご紹介いたします。
材質や硬度の違いによって削り面の違いが大きく現れます。加工用ゴム素材の中でも切削性の良いものとそうではないものがありますが、基本的には硬度が60°~95°ぐらいまでのゴムなら削ることができます。
硬度の低いゴムや一部の合成ゴム、シリコンゴムやスポンジ類などは削りにくい素材です。また、削れるとしても一度に少しずつしか加工できないものなどもあり、それが仕上がり時間やコストに反映されるものもあります。写真は削りにくい素材のウレタン70°とシリコン50°の悪い削り加工面の例です。
写真は左側がCR65°(普通硬度)で、右側がCR45°(軟質硬度)の削り加工面です。同じ切削工具を使用しても硬度によって仕上がり面が変わってきます。加工する硬度や材質に合わせて使用する工具や加工方法を変更します。
厚みを薄くする、掘り込みを入れるなどの加工のすべてが「削り加工」によるものではなく、加工する素材によっては研磨加工や切断加工など相性のよい加工方法を選択して加工をおこないます。ケースによってはウォータージェットやカッティングプロッターなどで、削り加工ではない工程を含めることもあります。
次のページでは「削る」加工がメインの製品の加工例についてご紹介します。