匠の技が生きているウレタン注型
ウレタンゴムは素材の製造過程が合成ゴムとは異なり、通常のゴムのような複雑な工程が無いので、独自の工法「注型」という製造方法が可能です。
「注型」とは、液状のゴム(ハチミツのような状態)を型に流し込み、硬化させて製品を作る方法です。イメージとしては「プリン」や「ゼリー」を作る方法とよく似ています。プレスが必要でないために、簡易な型で製造することができますので、小ロット、短納期に対応でき、容易に色や硬度を調整することができます。
ウレタンの注型には大きく分けて二つの目的があります。一つには切削加工ではコストのかかる製品の簡易型を製作してウレタンを流し込むことによって完成品を作る、いわば切削コストを抑える目的があります。もう一つには大きく内径のあいた製品や特殊なサイズのブロックなど、正規の板材料からの削りだしでは材料のロスが多いものなどの製品を、あらかじめ近い形状(パイプ形状・ブロック形状)で材料を製作することによって、材料コストを抑える目的です。
さらに、「注型」は、鉄芯などへのウレタンの巻き付けの際によく使われる加工方法です。ウレタンのローラーなどの多くはこの注型方法によって加工されています。
いずれも、ウレタンゴムならではの特性を生かした効率のよい製造方法です。また、切削では難しい形状や精度の求められる形状は簡易樹脂型を使用して金型と同じレベルで製作できる注型方法もあります。
次のページではウレタン注型の方法についてご説明します。
ウレタン注型